職域加算が廃止されても年金払い退職給付があるから大丈夫は嘘

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先ほど共済年金が厚生年金と統合したことで、職域加算が廃止されたことをうけて年金払い退職給付が創設されたと説明しましたが、その年金払い退職給付は決して職域加算と同程度ではなく、むしろ内容が低いものとなっているのです。

では、廃止された職域加算と対比して年金払退職給付について述べたいと思います。



職域加算はすごく恵まれていたが・・・

職域加算は共済年金の3階部分に位置するもので、 終身年金でだいたい月2万円ほど支給されていたものです。終身で毎月2万円加算されていたわけですが、年間24万円加算されていたわけですから有利ですが、職域加算の代替として始まった年金払退職給付の内容がやはり見劣りします。

年金払退職給付の中身

先ほどの職域加算が終身年金で2万円ほどでしたが、年金払退職給付は終身年金と有期年金に分かれてしまいました。もともと終身年金だったものが半分に分割されて有期となってしまったので当然生涯でもらえる年金は減ってしまっていますね。

なので、職域加算がなくなるけど、年金払い退職給付が代替されるから何も変わらない安心!というのは嘘です。実際に減るんですから。

さらに保険料率がじわじわ値上がりするので負担が増えます。これも厚生年金との一元化に伴う改悪です。

IUR

ちなみに、有期年金については20年、10年、一時金(一括払い)を選択することができます。

参考リンク
共済年金は厚生年金に統一されます

退職等年金給付制度の財政計算と掛金率など

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年金払い給付分を一括でもらうか、それとも20年間かけてもらうかの違いですが、もらえる金額は一緒のようです。(※しかし、支給年齢の65歳の前に前倒し受給したばあいは当然支給額は減ります。

まとめ

・支払う保険料が上がる
・年金支給額が減る。
・年金支払い期間が終身から有期になる。

なので年金払い退職給付は、職域加算の代わりにはならない、ということです。

では、職域加算がなくなってその分をどうすればいいのか?と不安になると思いますが、その足りない分を補うために登場したのが、本サイトの主要テーマである確定拠出年金であるわけです。

むしろ、職域加算で得られるリターン以上のリターンをこの確定拠出年金では得られる可能性が高いのです。

次の記事
そもそも確定拠出年金とは何か?

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